デジタル金融研究会レポート(7/29)7月例会「オンラインレンディングの研究」

デジタル業務に役立つスキル融資業務システム中堅行職員向け管理職向け 2020.07.30

確実に拡大するオンラインレンディングの仕組みをしろう

 

 FinTechの波が決済やAIによる資産運用から銀行の本業である融資にも押し寄せているなか、個人や中小企業向けではオンラインによる融資が始まっている。
 その現状と今後の展開を見据え、オンラインレンディングのシステム構築はどうあるか研究した。

 講師は日本ITイノベーション研究所の副理事長でebsの常務でもある清水亨氏が務めた。

 清水氏は関東地区の地方銀行でオープン勘定系システムを稼働させたこの道のプロで、現在はSaaS事業の立ち上げや金融機関および異業種から新たに金融分野へ参入する企業へソリューション提案活動を行っている。

 研究会の内容は、①融資ビジネス・システムの最新動向を整理し、②オンラインレンディングと従来融資の違いを認識。そして③オンラインレンディングの現状から④どのようにオンラインレンディングのシステムを構築するかを講演した。最後に、⑤課題と今後の展望を示し、質疑応答に移った。

 今回の研究会は、会場での講演をオンラインで同時配信した。参加者の80%がオンラインで視聴するものだったが、質疑は活発に行われ満足度は非常に高かった。特に「システム構築のところで段階的に導入する話は参考になった」との声が聞かれた。

セミナー後の講師から一言

 講師の清水氏は「オンライン・非対面取引が当たり前となる時代において、オンラインレンディングは今後確実に拡大することは間違いありません。ただ、システム構築は現資産を活用するか否かなど、状況を見ながら段階的に上げていくことが大切です」と話した。

セミナー参加者の内容評価