これからの時代に必要なリーダーシップ研修

コミュニケーションチーム作りリーダーシップモチベーション向上 2020.09.23

 コロナウィルスの影響で、この4月から6月の国内総生産(GDP)は年率27.8%減という戦後最悪の状況となりました。特に旅行業界や飲食業は9割減の売り上げの落ち込みとも言われています。
このような状況の中で旅行業界の星野リゾートの星野佳路社長と、HISの澤田秀雄会長の言動がリーダーとしてのあり方を見せてくれていると感じます。

 2人の共通の考え方は、「ピンチはチャンスである」「今いる人材は宝であり、リストラはしない」「成功するまでやり続ければ成功する」「この時期を前向きに乗り切れば必ず飛躍する」。どの言葉も目新しいものではありません。

いつの時代も逆境になった時にこそ強いリーダーは、その言葉を信じ行動をしていくのです。

 では、リーダーだけの力で企業は業績を回復させることができるのかといえば、そうではなく、やはりその企業で働く社員の前向きさと行動力が積み重なって企業は再生していくのだと思います。リーダーは社員に向けて明確なビジョンを伝え続けていくこと、そして全社一丸となってアイデアを出し、今まで積み上げた自社のリソースを見直します。そのリソースをどのように活かせるかを話し合い、新しいサービスとしてすぐに実行していく力があるかが、今の時代の企業には必要なのだと思います。

 星野リゾートは、「マイクロツーリズム」という新しい旅行の楽しみ方を提案しました。HISは全社から6000件ほどのアイデアを募集し、そのうちの10件の新ビジネスに着手する予定です。世界各地の支店からのオンライン旅行の提案なども始めています。どの社員も主体的であり、小さなアイデアを持ち寄り、今の時代により喜んでいただけるサービスは何なのかを1人1人が主役となって動いています。

 このような組織風土は、やはりリーダーの「あり方」によって大きくかわり、そして社員の「チャレンジ」を推奨する「場」があることが重要です。そして、リーダーは社員を信じ、社員はリーダーを信じるという信頼関係があることが必要不可欠です。リーダーシップの「あり方」は今後、益々問われる時代になるのではないでしょうか。

 

【リーダーシップ研修】

 リーダーとしての「あり方」を学んでいただき、これからの時代の変化に、どのようなリーダーシップ力が必要かを学んでいただきます。また、「幸福学」の観点から幸せな職場とは、どのような「場」をマネジメントしていくことが大切なのかも学んでいただきます。研修は座学ではなく、グループワークを多く取り入れ、受講生同士で色々な考え方や価値観を共有化する場にしていきます。

株式会社シー・マインド 宮道京子