東京シティ信金、精鋭集めて初のSFA 新規開拓へ448先を訪問

営業力強化 2020.10.23

 東京シティ信用金庫(東京都、小池誠一理事長)は10月6、7日、江戸川橋支店(安藤慶一支店長)のエリア内で初のFSA(フィールド・セールス・アクション)を実施した。トップクラスの得意先係との同行訪問で、若手のノウハウも高める。

 新型コロナウイルス問題のため、年初からOJT研修を自粛していたが、コロナ禍に悩む未取引事業先へのアプローチを強化するため再開を決めた。

 同信金では入庫5年以内の得意先係の割合が高く、昨年まで特定の支店に若手職員を集め、事業先をペアで開拓するFST(フィールド・セールス・トレーニング)を実施してきた。

店周をペア開拓する江戸川支店の岩﨑得意先係(左)と柏原係長(10月7日)

 今回は、より成果を求めるため秋葉原、菊川、中野支店と特別開拓班から「選りすぐりの精鋭4人」(原和弘理事・営業統轄本部長)を招集。名称もFSAとした。今後は人材育成を重視するFSTと、新規開拓が狙いのFSAを使い分けて実施する。

 参加者は、江戸川橋支店次長と融資役席2人、得意先係1人を加えた8人。得意先係はOJTを兼ねて精鋭4人と順番にペアで開拓した。店周は印刷関連をはじめ、飲食店やサービス業など。2日間で未取引先448先を訪問し、200先と面談。コロナ関連融資3件の申し込みや口座開設、決算書入手など10件以上の成果があった。

 秋葉原支店の柏原佑哉係長は「普段と違う環境で取り組める機会」といい、江戸川橋支店の岩﨑寿紀得意先係は「前回は自分が若手職員と同行訪問したが、今回はすごい成績をあげた方に自分が教わった」と手応えを感じていた。