マインドセット研修

人材育成リーダーシップモチベーション向上 2021.01.13

 

2021年が始まりました。連日、コロナ関連のニュースばかりで、重苦しい年明けとなりましたが、今年は、必ず前向きな1年になるという信念をもってこの1年を過ごしていきたいと考えております。私は、お医者様の経営にまつわる仕事もしておりますが、精神科医の先生の方々とお話しをしていますと、昨年から患者さんの数がぐっと増えているということです。コロナ禍における急激な日常の変化に多くの方が、心身ともに対応できず、さまざまな身体的不調を訴えられ、来院されているようです。

よく、「病は気から」といわれていますが、心のあり方によって人間は、健康や寿命にも大きな変化をもたらします。

そのような観点から、今回は「マインドセット」についてお伝えしようと思います。

心理学では、自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人を「硬直マインドセット」の人といいます。このような人の特徴は自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。能力を固定的に考える世界では、つまずいたらそれでもう失敗。努力は忌まわしいことであると考えます。

反対に、人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができるという信念をもっている人を「しなやかなマインドセット」の人といいます。このような人の特徴は、持って生まれた才能・適正・興味・気質は1人ひとり異なるが、努力と経験を重ねることでだれでもみな大きく伸びていけると信じています。能力を伸ばせると考える世界では、成長しなければ失敗。努力こそが人を賢く、有能にしてくれると考えます。だからこそ、失敗を何かのせいにはせず、自分の失敗を素直に認め、そこから教訓を得てまだまだ成長していけるという強い信念をもっています。

硬直マインドセットの人は、自分が他人からどう評価されるかを気にするのに対し、しなやかなマインドセットの人は、自分を向上させることに関心を向けます。

自己分析に関しても、硬直マインドセットの人は、自分の業績や能力に見当違いな評価を下しますが、しなやかなマインドセットの人は、驚くほど自分の能力を正確に判断することがわかっています。

マインドセットの観点から、どのようなリーダー、どのような社員が良いかと言えば、もちろん「しなやかなマインドセット」ができる組織でなければ、これからの時代を生き抜くことができません。短期的な成功を求める時代は終わり、長期的な成長を目指す時代になった今、教育の変革は、まずリーダーや社員1人ひとりの「マインドセット」が必要です。硬直マインドセットの人たちの集団では「変わる」ことを恐れてしまいます。そして、「変わらない」ことへの言い訳ばかりを考えます。脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップします。「しなやかなマインドセット」になれば、長い時間をかけて、努力することそのものを楽しめるようになり、学習という視点にたって物事を考えられるようになります。仕事自体が報酬となる組織になるのです。そこに情熱が生まれ、チームビルドが生まれ、成長につながり、持続可能な組織へと生まれ変わるのです。

 

【マインドセット研修】

 自分のマインドセットは、どちらのマインドセットの傾向が強いかをワークショップを通じて分析し、自分の現在の能力や才能を自己分析します。そのうえで、今後、どのような努力や学習が必要かを考え、具体的な行動計画を立てていきます。リーダーにおいては しなやかなマインドセットになる部下を育てるには、どのようなサポート、どのような目標設定をしていくかワークショップをとおして学んでいただきます。

 

株式会社シー・マインド 宮道京子