CMCセミナーレポート(9/29)第106回収益管理・リスク管理コース「今から間に合う地域金融機関のLIBOR移行対応」開催

リスク・収益・内部管理ALM/統合リスク中堅行職員向け 2021.10.21

「LIBOR廃止という大きな変化が起きています。移行対応急ピッチで」

 CMCセミナーは9月29日、緊急セミナーとして「今から間に合う地域金融機関のLIBOR移行対応」を開催した。

 講師はPwCあらた有限責任監査法人で金融サービス部に属する4人が講師を務めた。パートナーの安達哲也氏、シニアマネージャーの愛敬祥文氏、小松宏忠氏と西村隆平氏である。
 内容は、①LIBOR移行の概要②複数金利への対応の必要性③後決め複利金利の計算方法の管理態勢そして最後に④まとめを講演した。

 今回は、LIBOR廃止が決まったこともあり、現在の国内の移行状況、そして地域金融機関がこれから何をするべきかについて実践的なアプローチについて説明がなされた。参加者からは「後決め複利金利の計算方法と管理態勢は大変参考になった」との声が上がった。

セミナー後の講師から一言

 講師の一人の安達氏は「今後LIBORから後決め複利金利、TORFやTIBORを含む複数金利の世界へ移行する中、LIBOR移行対応はLIBORを参照する既存契約を持つ金融機関だけの課題ではない。2022年以降のローンや有価証券を含む資産運用や資金調達等の手段に係る多様な選択肢を確保するためにも、今後主要な金利指標の一つとして金融市場で広く使用される可能性のある後決め複利金利に慣れておくことも重要」と語り、今後のLIBOR移行への対応が滞りなく進むことを願った。

セミナー参加者の内容評価

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