CMCセミナー開催(7/3)金融業界の最新動向とIT戦略

システムデジタル中堅行職員向け管理職向け 2020.07.07

株式会社日本金融通信社は7月3日、第93回金融機関システム部門マネジメントセミナーを開催した。IT戦略の大改革を進める金融機関の事例紹介を通して、IT企業と戦略的パートナーを組むための事業戦略について解説した。

金融業界は収益環境の急激な悪化と新規参入企業との競合に対応するため、サービスの高度化や業務効率の改善など経営革新を進めている。当局も金融サービス高度化を促進するための制度改正を加速化しており対応が急務だ。また、新型コロナウイルス感染症収束後は、経済構造の変化も予想されており、これら変化への対応も迅速に行う必要がある。

金融ITの分野に目を向けると、金融機関のIT活用態勢の変化とともに、金融機関にサービスを提供するIT業界においても抜本的なビジネスモデルの変更が迫られている。RPAやオープンAPIなどテクノロジーの活用が有効だが、さまざまな外的要因の変化に対し個別、表層的な対応は、時間と資源の無駄遣いにつながる。今、求められているのは、経営環境の変化とテクノロジーの進化をマクロ的に把握し、顧客視点でアジャイルな対応を展開することだ。

セミナーは、金融ビジネスアンドテクノロジー代表の島田直貴氏が講師を務め、「金融業界の最新動向とIT戦略」をテーマに実施。島田氏は、DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略では技術論よりも、利用者に受け入れられるコンテンツとUI(ユーザーインターフェース)を追求しつつ、サービスを進化させるシナリオ作りが不可欠」と話した。

参加者からは「デジタライゼーションの現状と未来について大変参考になった」「講師の話がリアルでよかった」などの声があがった。

講師:島田直貴