第二地銀協、オンライン研修を拡充、基礎知識や非対面手法習得
銀行業務 2020.07.10第二地方銀行協会は、7―9月にオンライン研修を拡充する。リスク管理など基礎的な知識習得に重点を置いた講座や、コロナ禍で対面が難しい預かり資産営業でのオンライン活用など、業務手法を磨く講座を充実。新型コロナの影響で開催が困難になっている会員行の研修を補完する。
リスク管理の基礎研修は、7―9月に社外役員やリスク管理部門・内部監査部門らの初任者を対象に実施。集合研修の場合は3日間のプログラムだが、オンラインでは集中力が持続しにくいため月2回全6回のインターバル研修とし、1回あたり3時間の講義とする。日本銀行の金融高度化センターから講師を招き、リスク管理に関する国際標準規格の概略や最近の地銀の成功事例や失敗事例などを講演する。
7月20日に実施するウェブを活用した預かり資産営業講座は、新人や若手など営業店の担当者が対象。会員行からも新型コロナで顧客と面談ができていない点が課題にあがっており、非対面・非接触の手法を習得できる内容にする。講師は日本CIS認定協会から招き、前半は講義形式で、後半からは顧客とのオンライン面談を想定したロールプレイングをする。今回は、試行的にウェブ会議サービスZoomを活用。受講者が2人1組になり、顧客役と担当者役を入れ替えながら、1対1の非対面での面談を体験。改善点や反省点などは全体で共有していく。