これからの女性営業育成

渉外人材育成営業力強化 2020.10.20

 

 女性営業の育成に関しては、この10年ほど取り組み始めている金融機関は随分増えてきています。主に個人マーケットに対して投資信託や保険商品、または個人ローンのご契約をお勧めするマネーアドバイザー的な役割が多いですが、法人マーケットで活躍する女性営業の方々も増えてきました。

 女性は営業に向いていない、女性だから法人融資は無理だという考え方はすでになくなりつつあります。しかし、現実には女性営業をどのように育てたらよいかがよくわからない、または女性自身も営業の仕事はできればしたくないという意識が強く根付いているのも現実です。

 営業のあり方がこれからの時代どのような役割になっていくかを考えていくと、今までのようなお客様を数多くまわるという時代から、意味のある接見時間を増やしてく時代に変化していくと思います。

 お客様はその営業マンに会うことに意味を見いだせなければ、時間を費やすことはなく、お客様のビジョンを一緒に描くことをお手伝いできなければ、長期的な信頼関係を築くことが難しくなっていく時代になっていきます。

 より専門的な知識も必要ですし、よりお客様の未来をデザインしていく力も必要になっていきます。このような時代背景の中でこれからは女性も営業の仕事に携わることで、広い視野をもち、時代を読み、時にはマーケットを分析したり構築したりする力をつけていくことがとても大切です。ワークライフバランスを考えながらなるべく早い時期に営業を経験し、成長のスパイラルのレベルを上げておくことで、その後のキャリア形成にも大きく影響を与えることができます。

 そのためには自分で自分のメンタルをコントロールする力、女性の心理的な特徴である満点主義(100点をとってからでないと動けない、もしくは自分を肯定できない)を手放し、経験学習からPDCAをまわせる力をつけていくことが必要です。女性は、コツコツと積み上げていく農耕型営業が向いていますし、お客様との長期的な信頼関係を築いていくことも向いています。私自身も法人マーケットの営業を20代からしていましたが、法人マーケットでも女性営業は充分通用します。何故なら経営者自身も、これから変化していかなければならないと考えており、色々な視点での情報を欲しているからです。

時代を学ぶ力をつけていけば、女性でも充分に経営者とわたりあえます。これからお客様が求めるものは自分の価値観にあった提案であり、そして多様な価値観や知識を教えてもらうことでもあります。女性男性関係なく、自分の強みを活かした営業スタイルを確立しチームで成果を上げていく時代になっていきます。その中で、女性営業の力も必ずお客様にとって必要な力となります。そのために女性自身も学習を重ね、自信をもって営業というお仕事にチャレンジしていただくことをお勧めします。

 

【女性営業研修】

 営業というお仕事の基本的な考え方、そして営業のお仕事が今後の自分自身のキャリアにどのように影響を与えていくかをお伝えします。また、これからの時代がどのように変化するのか外部環境についてもお伝えします。コミュニケーションスキルとしては、傾聴スキルと伝える力を学んでいただき、ワークを通じて自分の言語化する能力を分析していただきます。そして、自分のマインドをコントロールする力(マインドセット力)、自分の強みを分析する力を学んでいただき、営業の仕事に対するネガティブな感情をリセットしていただきます。

 

株式会社シー・マインド 宮道京子