デジタル金融研究会レポート(11/27)11月例会「デジタル・バンキング最新事情」開催
デジタルシステム管理職向け 2020.12.09「パラダイムシフトに適合した金融サービスの創出に必要なシステムを学ぼう」
新しいBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)という概念が出てきた金融システム業界。そのBaaSとは人々の価値変容やパラダイムシフトに適合した金融サービス創出に必要と言われている。それらを網羅した内容をテーマに第1期デジタル金融研究会の11月例会「デジタル・バンキング最新事情」が11月27日に開催された。
併せて12月17-18日に開催されるデジタルバンキング展「DBX2020」の見どころの紹介もあった。
講師は日本金融通信社の特別顧問・小俣修一氏。国内のみならず米国や欧州、アジアのデジタル・バンキング事情や最新のBaaS動向を解説した。
講演内容だが、第1部は「何故、デジタル基盤が必要なのか」としてパラダイムシフトが起きている現状を説明。続いて第2部は「ネオバンクとチャレンジャー・バンクの状況」として欧米のケーススタディを話した。第3部は「伝統的金融機関のデジタル・バンク化状況」を解説。そして第4部のまとめで「BaaSと戦略的エコシステム」について講演が行われた。
講演の最後には、「DBX2020」で注目して欲しい講演や展示の説明があり、参加者の興味を大いに誘っていた。
参加者の評価は高く「海外の事例が多く大変参考になった」や「伝統的金融機関がどう対抗すればよいか知ることができた」などの感想が上がった。
なお今回の研究会は、「DBX2020」の事務局と共催で実施され、参加者は約100人とこれまでで最多だった。
研究会後の講師から一言
講師の小俣氏は「ネット経済でのバリューチェーンにも対応した金融サービスの在り方を考える事が真のデジタル化につながり、新しい顧客接点・役務収益・地域概念を産み出すことになります」と述べ、デジタルバンキングの今後の広がりに期待する。
講演内容は次のURLにまとめられている。
研究会参加者の内容評価