CMCセミナーレポート(6/11)第78回金融機関内部統制セミナー「システム監査の実務」開催

システムITガバナンス管理職向け 2021.06.28

「コロナ禍ではあっても10年先を見据えた対応を」

 CMCセミナー恒例の「システム監査の実務」が6月11日開催された。

 講師はNTTデータ経営研究所の大野博堂氏。講師の大野氏は金融当局に在籍したことがあり、金融庁の問題意識を把握したうえで、その経験や知見を内部監査部門に所属する受講者たちにわかりやすく丁寧に解説した。

 具体的には、①最近の我が国金融当局の動向②コロナ禍で求められる金融機関としての危機管理③サイバーセキュリティとサードパーティーリスクへの対応④大規模システム障害を防ぐためのチェック⑤監督指針からみたシステム監査のポイントなどが説明された。

 豊富な資料と具体事例をもとに講義は実施されたこともあり、受講者からは「具体的かつ当局内部の動向がわかりやすい説明で語られ大変参考になった」との声や「当機関のチェックリストの参考にしたい」などの感想があった。

セミナー後の講師から一言

 大野講師は「フィンテック企業に圧される感のあったここ数年であったが、改めて足元の動向をみると、インシデント対応に向けた態勢をはじめとした信頼性や安全性の観点が改めて評価され、再び金融機関への顧客回帰が進みそうだ」と述べ、参加した金融機関行職員の今後の活躍に期待する。

セミナー参加者の内容評価

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