《読者の意見》コロナ禍のメンタルヘルス
メンタルヘルス 2021.08.1353%が精神的な不調訴える
運動でストレス解消
新型コロナウイルスの影響により、金融機関でも働き方や顧客との接し方が大きく変わった。テレワークや交代勤務が徐々に浸透し、セミナーや顧客との面談ではテレビ会議システムの活用が定着してきている。ただ、職場でもプライベートでも自粛が求められ、感染リスクに絶えずさらされていることから、「コロナうつ」などの精神的な不調を感じる人も少なくない。本紙読者に意見を聞いた。
【調査方法】
本紙6月25日号で意見を募集し、51人から回答を得た。勤務先別の回答者の内訳は、都市銀行・信託銀行7人、地域銀行29人、信用金庫9人、信用組合1人、労働金庫3人、その他2人。
Q1 長引くコロナ禍で精神的な不調を感じることはありますか
「非常に強く感じる」(18%)と「少し感じる」(35%)の合計が53%で約半数が精神的な不調を感じると答えた。
強く感じている人からは「ウイルスの正体が分からず、ワクチンの接種もままならない。ストレスはマックスに近い」「ストレス発散の場が持てない日々が続いている」「趣味の旅行ができず、ストレスがたまり続けている」など悲痛な声が多い。
職場では「新入行員や中途入社の行員は横のつながりがなく孤独感を深めている」「職員間のコミュニケーションが極端に減り、世代間のギャップがますます広がる。仕事の達成感が失われているのではないか」という懸念の声も。「営業拠点勤務のためテレワークができない。常に感染リスクを感じて仕事をせざるを得ない」との声もあった。顧客との接点についても「テレワークではご高齢のお客さまには対応できない」「顧客の資金繰りが心配」と不安が募る。
一方、「あまり感じない」や「全く感じない」の回答者は「新たな日常として当然になっている」「マスクの常時装着以外は以前と変わらない」などを理由にあげた。「上司との無駄な飲食が減り、心身ともにむしろ健康的になった」「自己啓発に時間を割けるようになった」と変化を歓迎する声もあった。 仕事面でも、「コロナの反動需要を期待する段階になっている」と前向きなコメントが寄せられた。