CMCセミナーレポート(10/13)第72回金融機関コンプライアンスセミナー「不祥事対応の基礎と最近の傾向等」開催

コンプライアンス 2021.10.22

「不正・不祥事はゼロにはできません。それを踏まえ対応を考えよう」

 CMCセミナー「不祥事対応の基礎と最近の傾向等」が10月13日、開催された。コンプライアンスに関わる部門や人事採用部門を対象にしたもので、地域金融機関の事例を中心に講義が行われた。

 講師は金融監査コンプライアンス研究所の代表・宇佐美豊氏。宇佐美氏は金融機関に在籍したことがあり、現在もその経験や知見を生かしコンプライアンス関係のコンサルティングを実践している。今回のセミナーでは、すぐ現場で活かせる実務的な内容を丁寧に解説した。

 具体的には、①不祥事と法令等②不祥事の発生する心理的側面③金融機関における不祥事件・不正④最近の不祥事の傾向とその要因(あらたなリスク)⑤対応策とその有効性⑥不祥事件等が発生したらなどが説明された。

 特に新たなリスクとして、ワークライフバランスにおける問題、新入行職員、在宅勤務、コロナ禍における業務などが語られた。そのうえで具体的な対応策も明示された。参加者からは「なぜ発生するのかわかった」や「具体的な事例を踏まえた説明が多く想像がしやすかった」などの感想があり、「取り組みを見直すきかっけになった」との声も出ていた。

セミナー後の講師から一言

 宇佐美講師は「内外の環境が不祥事に大きく影響する。そうした要因も踏まえた地域金融機関としての一層のコンプライアンス・倫理観の涵養が必要」と述べ、参加した金融機関行職員の今後の活躍に期待する。

セミナー参加者の内容評価

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