CMCセミナーレポート(1/12)第81回金融機関コンプライアンスセミナー「金融行政の最近の動向と展望等」開催

法務コンプライアンス 2022.02.07

金融行政の方向性は日々変化しています。コンプライアンス(コンダクト)・リスク、顧客本位の業務運営、AML/CFTは今年も重要なテーマであり、是非今後の態勢整備の議論に活用してください

 CMCコンプライアンスセミナー「金融行政の最近の動向と展望等」が1月12日、開催された。コンプライアンスに関わる部門や監査、リスク管理部門を対象にしたもので、最新の金融行政の方向性を解説した。

 講師は長島・大野・常松法律事務所のパートナー弁護士である梅澤拓弁護士及び高山徹弁護士が担当した。二人とも金融庁に出向した経験があり、現在もその経験や知見を生かし弁護士として活動している。今回のセミナーでは、金融行政の近時の動向、コンプライアンス(コンダクト)・リスク管理、顧客本位の業務運営、AML/CFTの課題と対策などについて講演した。

 具体的には、梅澤弁護士が第Ⅰ部「金融行政の最近の動向と展望等」と第Ⅲ部「顧客本位の業務運営」を担当し、高山弁護士が第Ⅱ部の「AML/CFTの動向と展望」を担当した。また、第I部と第Ⅲ部のテーマに関しては梅澤弁護士及び高山弁護士によるディスカッションも実施された。

 参加者からは「全て大変参考になった」や「心理的安全性の確保は特に参考になった」などの感想が聞かれた。

セミナー後の講師から一言

 講師陣は「コンプライアンス(コンダクト)・リスク管理を中心とした態勢整備は、各金融機関の業務に対するより深い理解とその先にあるリスクを予防的に発見するという困難な課題に直面する問題であり、各金融機関において、適時適切に対応する必要があります。また、近時は、法令改正の対象ともなった顧客本位の業務運営に関する課題等と密接に関連するものとして議論される傾向もあり、今年の金融モニタリングにおける重要なテーマの一つとなり得ると考えられます。本講演がご参加された方及び金融機関の経営陣の方々のご理解の一助となれば幸いです」と述べ、参加した金融機関行職員の今後の活躍に期待する。

セミナー参加者の内容評価

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