CMCセミナーレポート(7/1)第75回金融機関コンプライアンスセミナー「最近の傾向等を踏まえたコンプライアンス態勢のあり方」開催

コンプライアンス 2022.07.15

「世代間の考え方の違いが広がっています。教育研修のあり方考えて」

 CMCセミナー恒例の「最近の傾向等を踏まえたコンプライアンス態勢のあり方」が7月1日、開催された。コンプライアンスに関わる部門や人事採用部門が対象だ。

 講師は(株)金融監査コンプライアンス研究所の代表取締役・宇佐美豊氏。宇佐美氏はメガバンク・地銀に在籍したことがあり、現在もその経験や知見を生かしコンプライアンス関係のコンサルティング等を実践している。今回のセミナーでは、最近の不祥事の事例をもとに、新人や若手行職員と中堅層の世代の意識の違いを解説し、管理態勢や教育のあり方まで事例を交えながら講義が行われた。

 具体的には、①金融行政の動向と最近の不祥事件②コンプライアンスやコンプライアンスリスク③今後のあるべき管理態勢④コンプライアンス教育のあり方などが具体的に説明された。

 なかでも、若年層との世代間ギャップをコンプライアンス研修にどう生かすのか。座学形式がメインの形態を、「ケーススタディ」や「グループワーク」そして「成果への評価」へ切り替えることの大切さを語った。

 参加者からは「先生がお話していた効果のないやってはいけない研修を実施していた」と自らを見つめ直す声もあった。その他参加者からは「最近の不祥事動向は参考になった」や「若年層の常識は自分たちと同じと思い込んでいたが違った」などの感想があった。

セミナー後の講師から一言

 宇佐美講師は「コンプライアンス・リスクを適切に踏まえた管理・教育研修態勢の構築が急務である」と述べ、参加した金融機関行職員の今後の活躍に期待する。

セミナー参加者の内容評価

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