CMCセミナーレポート(9/14-15)第115回収益管理・リスク管理コース「収益管理の実務」開催

収益管理 2022.09.29

「管理会計は採算管理と業績評価があります。目的に応じて区別しましょう」

 CMCセミナーの人気コース「収益管理の実務」が9月14日~15日の2日間開催された。

 講師は専修大学教授の谷守正行氏。大手銀行に在籍し、その後ITベンダーを経て、大手銀行グループの管理会計を構築するなど、この分野のスペシャリスト。管理会計の基礎から、リスクアペタイト・フレームワーク(RAF)、そしてポストABCである関係性基準原価計算(RBC)まで実務に沿った話をわかりやすく解説した。

 具体的には、理論編と実践編に分け、理論編では①地域金融機関の管理会計②収益管理の実務③原価計算の実務④リスク調整実務や内部振替実務を説明。実践編では①店別収益管理②顧客別採算会計③部門別管理会計④商品サービス・案件別管理会計などを事例に沿って丁寧に話した。

 参加者からは「ALMと営業店業績評価の違いがわかった」や「歴史的背景を踏まえての講義はよかった」などの感想があった。

セミナー後の講師から一言

 谷守講師は「地域価値共創のパーパス経営が求められています」と述べ、金融機関行職員の今後の活躍に期待する。

セミナー参加者の内容評価