CMCセミナーレポート(12/19-20)第101回金融機関内部管理コース「リスクマネジメント入門」開催

リスク・収益・内部管理 2023.01.05

「リスク管理は金融機関にとって重要な業務の一つ。基礎を理解して今後に生かして」

 CMCセミナーの人気コース「リスクマネジメント入門」が12月19日~29日の2日間開催された。

 講師はFFR+代表の碓井茂樹氏。同氏は日本銀行の金融機構局金融高度化センターに所属し、内部監査やリスクマネジメント分野のスペシャリスト。リスクマネジメント総論から信用リスク管理、市場リスク管理、オペレーショナルリスク管理やストレステストなどをわかりやすく解説した。

 1日目は、①リスクマネジメント総論②統計・確率の基礎③VaRの計測と検証④ストレステスト、シナリオ分析を説明。2日目は①内部監査のポイント②市場リスク管理態勢の整備③信用リスク管理態勢の整備④オペレーショナルリスク管理態勢の整備を豊富な事例を交え丁寧に話した。

 参加者からの評価は高く「他のリスク管理の講師と違い実務的で具体的な内容が盛り込まれており理解しやすかった」や「リスク管理の業務の意味をより深く知ることができた。再度受講してもいいくらい」などの感想があった。

セミナー後の講師から一言

 講師の碓井氏は「リスクマネージャーは、統計確率をはじめ、専門知識を身に着ける必要があります。いざというときは社外取締役との連携も不可欠。経営環境が激変する中で常に機能発揮できるよう心掛けてほしい」と述べ、参加した金融機関行職員の今後の活躍に期待する。