選択の2024年

モチベーション・意識改革タイムマネジメント 2024.01.22

 

2024年がスタートしました。北陸の地震、衝突炎上事故の映像が、衝撃で言葉を失いました。だからこそ、私たちはこれから何を選択するのか、この重さを感じました。

何か非常事態が起きたときに、私たちは何を選択すればよいのか。そして、そのとっさの選択は、日々の行動の延長線上にあります。JALの乗員乗客全員の脱出までにおおよそ20分。世界の報道機関は、奇跡だと称えました。日頃の訓練であり、客室乗務員の的確な選択は乗客の命を救ったのです。

選択には、つねに2つのコストがかかると言われています。1つめは、脳は選択することで大量のエネルギーを使うため「処理コスト」がかかると言われています。だから人間の脳は「できるだけ考えない」ように初期設定がされています。「選択」は脳を思いの外疲れさせてしまうのです。2つめは「何かを選べば、何かを失うこと」です。例えばランチメニューを選ぶ時、予算が決まっている場合はAランチにすれば、Bランチは食べられなくなり、その逆もあります。このコストのことを機会費用と言われています。「よい選択」とは、この2つのコストを最小化することですが、私たちはあれもこれもと選択することに時間を使い、時には選択したことに後悔しながら、選択に振り回されています。だからこそ、私たちは「選択」を最小限にするための訓練を日頃から心掛ける必要があります。

2024年からの選択は、まさに時代の変化にともなう非常事態の連続になるのかもしれません。そのような中で、変えられるモノと変えられないモノの仕分けをしっかりとしながら、変えられるモノから変えていくという「選択」はとても大切な考え方です。現状に対していくら不平・不満を言っていても現実は変わりません。そして、変わらないものに自分の能力をかけたとしても、結果はなかなかでません。結果がでなければ「諦める」という感情が私たちの「やる気」を奪っていきます。変えられるモノは何か、2024年から取りかかれるモノは何か、このことをしっかり分析して、「選択」を研ぎ澄ますのです。

アマゾンの創業者、ジェフ・ベソスは早寝早起きを習慣として、8時間寝ることを大切にしています。

たとえば、1日6時間寝たとしよう。またはもっと極端に、4時間睡眠だとしよう。すると4時間分、いわゆる「生産的な」時間が増える。それまで1日12時間働いていたとすると、それがいきなり4時間増えて16時間働くことができる。決定を下せる時間が33%伸びることになる。それまでに下していた決定の数が100件なら、さらに33件の決定が下せる。だが、疲れていたり、ヘトヘトになっていたりで、決定の質が下がるとしたら、本当にその時間に価値はあるのだろうか?

                    「Invent&Wander/ジェフ・ベソス」より

 

株式会社シー・マインド 宮道京子