CMCセミナーレポート(9/1)第77回金融機関内部統制セミナー「システム監査の実務」

ITガバナンスシステム内部管理情報セキュリティ銀行業務 2020.09.14

「金融庁は地域銀のITシステムを取り巻く問題を意識している」

CMCセミナーの「システム監査の実務」が9月1日開催された。

 講師はNTTデータ経営研究所の大野博堂氏と市村雅史氏。二人とも金融当局に在籍したことがあり、金融庁の問題意識を把握するのはお手のもの。その経験や知見を生かし、内部監査部門に所属する幹部たちにわかりやすく丁寧に解説した。

 具体的には、①令和2年度に入ったことで金融当局の検査はどのように変わるのか②新型コロナウイルスに対し金融機関はどのように危機管理すべきか③最近の金融デジタライゼーションの動き④金融当局が目指すサイバーセキュリティの要諦⑤システム監査のポイントなどを説明した。

 ときに熱が入り持ち時間を超過しそうになりながらも、参加者からは「システム監査の論点が知りたかったので満足」や「サイバーセキュリティの要点がよくわかった」などの感想があった。

セミナー後の講師から一言

 講師の一人、大野講師は「金融庁が今後期待しているのは内部監査部門の方の能動的な活動そのもの。時間の制約で話し足りない部分はあったが、その分、詳細な情報を資料化しており、是非、改めて点検材料の視点として活用頂きたい」と述べ、金融機関行職員の今後の活躍に期待する。

セミナー参加者の内容評価

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