失敗から学ぶ2 前作に続く第2弾!
モチベーション・意識改革 2021.06.08金融総合専門誌「ニッキン」の人材育成ページに連載した人気の企画シリーズ「失敗から学ぶ」の集約版の続編です。〝失敗〟は誰にでも起こり得ることです。起こってしまった失敗を無かったことにすることはできません。失敗を起こしたあとに、どうカバーするか、そしていかに自身の成長に結びつけるかが重要です。
「失敗から学ぶ2」では、メガバンクから地域金融機関の役職員74人の方が、失敗の経験と、そこから導き出した教訓と心がけを紹介しています。
2021年度がスタートし、はや3か月。今一度、ご自身の仕事に照らし合わせながら、ご購読されてみてはいかがでしょうか。
著作・編集:日本金融通信社
出版社 : ビーケイシー (2020/10/9)
発売日 : 2020/10/9
新書 : 314ページ
価格:1,100円(税込)+送料
※電子書籍は880円(税込)
ISBN-10 : 4939051625
ISBN-13 : 978-4939051623
目次はこちらから
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「今思えば、周囲の人に随分支えていただいた」と語る、みずほ銀行吉祥寺支店の森園美智子支店長(埼玉県出身、1988年学習院女子短大卒、51歳)。2018年4月に同行で女性支店長初の執行役員に昇格した。これまでのキャリアが後輩たちのロールモデルになっている。
30年前、特定職(一般職)で入行したが、「当時は、教員への転職を考えていた」と。「人、仕事との出会いでやりがいを感じ、上司や仲間に恩返ししたい」と勤務を継続。その後、基幹職(総合職)に転換した。
今では女性活躍の〝旗振り役〞だが、「良い支店運営ができなかった」失敗経験を持つ。
初支店長は、人事部での新人指導など5年半の本部勤務を経て11年10月から就いた清瀬支店。「現場での課長経験がなく、さらに長く現場を離れた後の新人支店長」で、プレッシャーもあった。「お客さまと会うことを臆している自分がいた」。
着任後は課題も多く、多忙を極めた。「事実を十分に確認せず指示・行動して、行員に迷惑をかけた」と反省する。
本部の臨店指導の前日、その重みを理解せず、最小限の担当者を残して、先にクリスマス会を実施。「残って臨店準備をしてくれた一部の担当者に大きな負荷をかけてしまった」と悔いる。
支店長としての管理業務も初めてのことばかり。「周囲には不安な支店長だと心配させたに違いない」と振り返る。
また、「若いころからいろいろな経験を積めば良かった」とも。毎日多くの法人、個人の顧客と会うと、さまざまな話題が出る。若い時に「資格だけではなく、教養を身に着けることも大事」だと、今になって痛感する。